「銀座」新人乗務員さんにとっては、自分で行くにしてもお客様に連れて行かれるにしても、銀座ルールと規制もあり敷居の高いエリア。タクシーセンターの規制内容などを正しく理解していることで、安心して仕事ができるようになります。銀座の中でもセンター指導で多い場所が新幸橋です。「しんさいわいばし」が本当の名前ですが、「しんこうばし」と普通に呼ばれている場所です。今回は東京タクシーセンターの「タクシー乗り場等適正運営制度規制地区」の「銀座・新幸橋」と「内幸町・国会通り」について解説します。
目次
規制地区「銀座・新幸橋」「内幸町・国会通り」

規制時間
土・日・休日祝日を除く平日の22時から1時までです。規制内容は客待ちのための待機禁止、そして入構規制。
規制内容
1.新幸橋ガード下を客待ち禁止

新幸橋の下、要するに高速道路とJRの高架下での客待ちが禁止です。両方向の客待ちのための駐車はアウトですが、お客様が手を挙げてお客様がタクシーに乗車することは問題ありません。この交差点の信号渡って超えたところのガード下からお客様はお乗せしなければなりません。お乗せしないと乗車拒否案件になります。
2.コリドー通りからの空車タクシー左折禁止
下記はコリドー通りからの国会通り方向へ曲がることができる交差点になります。

規制内容はそのまんま、コリドー通りから空車タクシーで日比谷通りの内幸町交差点、国会通り方向には左折できないってことです。お客様が乗車している実車の状態であれば左折することが可能になります。
標識をよく見て下さい。タクシーセンターの規制時間は土・日・休日祝日を除く平日の22時から1時までですが、標識は終日8時から深夜2時までは直進と左折ができます。


標識を見て下さい。

標識は直進のみ8時から2時までです。2時過ぎるとコリドー通り方向への右折ができます。
新幸橋のガード下ですが、内幸町方面から進行してガード下でUターンする空車タクシーが未だに見受けられます。こちらも事故の要因や誘発になり得ますので、やめて頂きたい行為です。
3.第一ホテル東京方向からの空車タクシー右折禁止
第一ホテル東京方向から外堀通りやコリドー通りへの空車タクシーでの右折は禁止されています。右折してしまうと適正化違反で指導の対象になります。しかし、標識は下記です。
標識は道交法ですが、空車での右折禁止はタクシーセンターの適正化違反になります。
道交法の標識とタクシーセンターの規制内容は別物ですので、注意が必要です
新幸橋交差点から内幸町ホール前交差点の間が客待ち駐車が禁止です。走行中にお客様が手を挙げて、お乗せすることはできます。あくまで、客待ちのために駐停車することが禁止されています。

また下記、外堀通りの新橋1丁目交差点方向から国会通りの内幸町ホール交差点はやはり空車タクシーで新幸橋方向には右折できません。

こちらも標識をよくご覧下さい。新橋1丁目方向から内幸町ホール前交差点は内幸町方面の左折のみになります。これも道交法になりますので、終日21時から2時まで空車タクシーが新幸橋方向に右折することができません。

参考までに、下記は内幸町から国会通りでのセレスティン銀座(旧日航ホテル)前の交差点です。

この交差点、終日22時から1時まで左折しか出来ませんのでご注意下さい。新幸橋にアクセスするためこの交差点でUターンかするタクシーがいますが、事故の要因や誘発にも繋がりますので、ご遠慮頂きたいです。

標識と合わせて規制内容を正しく理解しておくことで、銀座エリアでも安心して営業をすることが出来ます。現地確認もして頂いて覚えて下さい